さかな通

さかな通
玄さんが、魚を語る、捌く、味わう

長谷川玄太 文
小暮満寿雄 絵

A5判 112ページ 並製
定価:1,200円+税
ISBN978-4-944235-18-6 C0077
在庫あり
書店発売日:2004年03月06日

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版元ドットコムアマゾンビーケーワンセブンアンドワイ紀伊国屋BookWeb

内容紹介

――あっし長谷川玄太は、魚屋です。魚河岸では「イダテンのゲンさん」で通っておりやす。
 というゲンさんが語る魚介のウンチク話。古今東西、そして最新の話題を盛り込んだ、楽しい語りです。加えて、豊富でわかりやすい図版で示す、見分け方、さばき方や下ごしらえ、それに基本レシピ……。魚介をめぐるあれこれが、コンパクトにまとまって、魚と肴通になる1冊です。
 海や川の幸をもっと深く味わいたい方、ひと味ちがうと言わせたい方におススメ。また「男の料理のお供」や「主婦の知恵ぶくろ」としても――。

前書きなど

本文(抜粋)

●イカ

日本人はあきれたイカ食い
 よくいわれることだが、イカってえのは日本でいちばん食べられている水産物に数えられる。
 世界全体で捕れるイカの年間漁獲量は約120〜140万トン。そのうち日本で消費される量が80万トンときてやがるから、なんとも日本人ってえのは、あきれたイカ食いってことだね。
 何、オレはそんなにイカを食べてない?
 いやいや、お客さん。アンタが大好きなビールを飲むときのスルメはイカだろう。イカは刺身とかで食べるより加工品が多いんだよ。

イカとは長いおつきあい
 一部の欧米人にはタコと同様、イカを好まない国民もいるが、海洋民族である日本人とイカの付き合いは長い。
 『延喜式』という平安初期に編纂された儀式や作法を記した書物にも、出雲や丹波、若狭の国が、中央にイカを献上したという記録があるし、また伊勢神宮の神饌、つまりお供えとして用いられたという。
 伊勢神宮の神饌ってのは、原則的に生ものか干物というのが原則だが、イカとエビだけは火にかけるそうなんだ。
 それもワタとゲソはきれいに取る。皮をきれいに剥いてから蒸したものを和紙にくるんで神様にお出しするという。
 日本人のスルメ好きは今にはじまったことじゃなく、平安時代からずっと続いているっていうワケだね。

アンモナイトはイカの仲間?
 とにかくイカって奴は種類が多いんでさあ。ホタルイカみたいに数センチ程度のものから、白鯨……モービーディックと対決したという、10mを超えるダイオウイカまでさまざま。あの古生代からデポン紀に生きていたアンモナイトとか、オウムガイ……(これは今でも鳥羽水族館にいけば見られるかな? 文字どおり、生きた化石だ)。
 そのバラエティときたらそりゃ千変万化だ。だから味もレシピもイカの種類によってさまざまなんでさあ。

イカの本名はややっこしい?
 イカと一口にいっても、わかってるだけでその種類は約350種あり、もちろん深海をウロウロしている連中で、名前もついてないようなものも少なくない。
 イカを学術的に正確に表現すると「軟体動物頭綱・十腕形綱に分類されているものの総称」だとか。
 これだと、何のことかわからないけど、貝と同じ軟体動物の仲間なんだ。
 周知のとおり、イカやタコの場合、頭足類といって足があるほうが頭部になる。カオやアタマに見える部分は実際には胴体で、サバけばわかるけど、このなかに内臓が入ってるわけだね。
 この頭足類の仲間で、足が10本あるものを総称して「イカ」と呼ぶわけだ。
 余談になるが、イカの足が下足と呼ばれる語源は、劇場や銭湯などの下足番が、イカの足の数と同じ10足単位でまとめたからだって説がある。
 今でも、引き出物の熨斗なんかにゃ、「お銭」にかけて、スルメを縁起物としてあつかうだろ。ゲソもバカにはできねえんだよ! むしろゲソにこそイカのホントの味わいがあるかもしれねえな。(後略)

版元から一言

◎ここがポイント
・魚屋ゲンさんの切れのいい語り口を生かした本文で、魚介に関するさまざまなウンチクが自然に頭に入ってきます。
・魚介類の種類やさばき方、そして基本レシピなどが楽しくて豊富なイラストとわかりやすい写真で示され、魚介についての興味や見る目が高まっていきます。



◎こんな人にお薦め
・個人経営の居酒屋、ペンションなどで、自ら魚料理を出すオーナーさん。
・海や川の幸が好きで、みずから魚をさばいたり、知識も含めてもっと深く味わったりしたい方。
・ひと味ちがう家庭料理を出したいと願う主婦の方。
・酒の席などで、肴をもっとおいしく味わうため、座を盛り上げるため、魚介の基礎知識を得たい方。

告知板


張超英氏を偲ぶ会、日本語版を世に問う

 5月28日午後、東京の日本記者クラブで昨年ニューヨークで逝去した前台北駐日代表処新聞組長の張超英氏を偲ぶ会が行われ、マスコミ、学術界など各界の著名人が駆けつけた。

 張氏は駐日代表処新聞組長を二期、十年務め、『台湾をもっと知ってほしい日本の友へ』(中央公論社)を日本で出版し、昨年は台湾でも『宮前町九十番地』(時報出版公司)を出版した。

 その日本語版である『国際広報官 張超英』(まどか出版)も偲ぶ会にあわせて刊行された。

 張氏の夫人、顔千鶴氏は「日本でこんなにも多くの人が張氏を懐かしんでくれてとても感激しています。超英は生前、毎日、朝早く出て行ってしまい、帰りもとても遅かったのですが、今、やはり超英は私の側にいてくれるのだとわかりました。この一年、超英が逝ってしまったたことが信じられませんでした」と話した。

〈台湾、『自由時報』5月29日付〉

張超英さんを偲ぶ東京の夕べ

遺作『宮前町九十番地』の日本語版(『国際広報官 張超英』)刊行を機に

       張超英さんを偲ぶ東京の夕べ

 故・張超英さんは台湾の駐日台北経済文化代表処で新聞広報の責任者でした。二期十年に亘った八面六臂の活躍ぶりは、皆さんご承知の通りです。台湾情勢ばかりか、その世界情勢の分析は秀逸でファンも多かった。
 歳月の流れは早く、張超英さんが急逝されて一年以上になります。
 NYと台北では直後に葬儀、追悼会が行われ、日本でも昨年四月に関係者が未亡人の来日に合わせてささやかな追悼会を催しました。
 氏は生前、渾身の力作『台湾をもっと知ってほしい日本の友へ』(中央公論社)を世に問われ、一同相集ってホテルオークラで記念の会を催したことを昨日のように思い出します。
 このたび、結果的に遺作となった『宮前町九十番地』(邦訳題名は『国際広報官 張超英』、まどか出版刊)は、台湾ではロングセラー入りしておりますが、日本語訳の刊行が決まり、有志が翻訳チーム(坂井臣之助河添恵子、田輝、濱本良一、日暮高則。解説=宮崎正弘)を組んで、このほど出版にこぎ着けました。
 五月末に夫人の顔千鶴女史が来日されますので、日本語訳刊行と合わせて、張超英氏を偲ぶ会を“超党派”で催したく、謹んで御案内申し上げます。
 ご光臨いただければ幸いです。 

          記
 とき   五月二十八日(水曜日) 午後六時(五時半開場)
 

 ところ  日比谷 日本記者クラブ 十階   http://www.jnpc.or.jp/section1/shisetsu.html

 会費   おひとり 一万円(書籍代金を含みます)
 発起人 井尻秀憲、一力一夫、氏家斉一郎、歌川令三、江口克彦、許世楷、黄文雄 小島章伸、ジェラルド・カーティス、杉野直道、住田良能、田久保忠衛 田村志津枝、ドナルド・キーン、永井美智子、中嶋嶺雄、中村彰彦、野村進 船橋洋一、堀江瑠璃子、宮崎正弘、吉田信行、林建良
      
事務局 113―0022 東京都文京区千駄木5―19―5  まどか出版 (担当 梶山憲一)            
電話 (03)5814―9292 FAX (03)5814―9293 

 交友関係の名簿が不揃いにつき、ご友人などにお知らせいただければ幸いです。なにしろ故人は「住所録」をパソコンに入れたまま旅立たれたので鍵が開きません。
 出席をご希望の方は、電話でもFAXでも或いはメールでも結構です。

 メールは  幹事 梶山憲一(まどか出版) kajiyama@madokabooks.com です

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