A5判 128ページ 並製
定価:1,200円+税
ISBN978-4-944235-24-7 C0077
在庫あり
書店発売日:2004年12月13日
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江戸ソバリエへの道
私は青年期からかなりの「西洋かぶれ」だった。そんな私に、40代に入る前あたりから、「日本回帰」ともいえる変化が起きた。NPO法人神田雑学大学の主催する「江戸ソバリエ認定講座」を受け、江戸ソバリエとなったのもそのひとつだ。「江戸ソバリエ」とは、ワインのソムリエをもじった造語で、蕎麦のソムリエを目指すというもの。2003年5月、新聞の朝刊で「江戸ソバリエ認定講座」が開講されることを知りすぐさま申し込んだ。講座は、耳学(江戸蕎麦などに関する講義)、手学(蕎麦打ち体験)、舌学(蕎麦屋の食べ歩き)、脳学(まとめのレポート作成)とに分かれ、レポートを提出してめでたくソバリエの認定証も授与された。
「西洋かぶれ」だった私がなぜ「江戸ソバリエ」になったのか。古い話で恐縮だが、私は、中学3年で英語に目覚め、高校1年の時には、アメリカンスクールの女子高生と知り合い、その甲斐あって?高校2年では、O社の全国テストで英語は全国2番の成績となった。調子づいた私は大学1年で英検1級にチャレンジし、一発合格。その後も米軍基地のあった立川などに出かけ、英語に磨きをかけた。同時に、フォーク・ロックの音楽活動にも明け暮れたが、卒業を控え思うところあって、外交官の上級試験を目指した。残念ながら不合格となったが、私の「西洋かぶれ」はおさまらず、外交官がダメでも、海外と関わりのある仕事に就きたいと思い、現在勤めている旅行会社に就職。旅行会社という仕事柄、それからは国内海外を問わずいろいろな場所へ出かけた。世界各地のグルメツアー、最新スポット探訪ツアー、そしてホームステイでは、アメリカやヨーロッパの各地に長期間滞在するなど、さまざまな貴重な体験を重ねることができた。もちろん、各地のおいしい料理を楽しんだのは言うまでもない。
ところが、それまでは西洋料理大好き人間だったのだが、40歳前後を境に、あっさりとしたヘルシーなものを欲するようになってきた。しだいに鮨、蕎麦、天ぷらという江戸前の料理に惹かれると同時に、日本固有の文化にも興味が出てきた。そして江戸前料理のうち、とりわけ好きになったのが蕎麦だった。
外国人とつき合うにも日本の文化や食文化を理解していなければ、ほんとうの交流はできないということにも気づき始めた。私の生まれは浅草だが、祖母が民謡や三味線の先生をしていたこともあり、幼い頃には花やしきに連れて行ってもらった帰りに、並木藪蕎麦などの老舗に立ち寄った記憶がある。DNAに刻まれた、いわば日本文化が、年齢とともに顕在化してきたのかも知れない。
本書では、ビジネスマン、そして日本を代表する素晴らしい先生方に教えていただいた「江戸ソバリエ」の一人として蕎麦屋巡りをする中で、感じたこと、学んだことをまとめさせていただいた。蕎麦はもともと庶民の食べ物である。手打ち蕎麦を食べに行き、量の少なさにがっかりした思い出もある。そういう不満や物足りなさを感じる読者も少なくないに違いない。そうした思いから、失礼ながら、「蕎麦屋ガイド 東京・江戸蕎麦探訪記」では各店の基本となる「もり蕎麦」の分量を量らせていただき、その結果を「蕎麦の重さと値段のグラフ」や「総合評価グラフ」に反映させるなどの試みを行った。さらに、蕎麦屋で酒を飲む、友人と語らう、接待に使うなど、さまざまな蕎麦店の活用に参考になるよう、できるだけ値段(2004年10月時点)も掲載した。また、巻末にはわが江戸ソバリエ仲間のご協力をいただき、私が取材した店に加え、採り上げられなかった他のおすすめ蕎麦店を各人のひと口コメントを付け「おすすめ蕎麦店リスト88」として掲載している。本書がささやかながらも皆さんの新たな蕎麦との出会い、そして人生のさらなる充実と健康に貢献できれば望外の幸せである。
◎ここがポイント
・本書は、NPO神田雑学大学が主催する「江戸ソバリエ認定講座」を修了した著者が、そば通、蕎麦の伝道師として、実際に食べ歩き、本当に旨いといえる蕎麦屋を厳選し、接待やデートに使える店を紹介する。
・本書には、大手旅行会社に勤めるサラリーマンの著者が、かねてより名店・有名店の蕎麦の量が少ないことに失望していたため、もっと旨くて分量のある蕎麦屋はないものかと探求した結果が示されている。
・本書では、蕎麦屋酒を愉しむため、各店の酒肴やおすすめ料理の写真と情報(値段など)を紹介するとともに、「もりそば」については計量を行いグラム数と単価も掲載し、各店のコストパフォーマンス比較なども掲載。
・本書は、蕎麦の歴史をはじめ、蕎麦の雑学ノートとして、原料のソバや、製粉方法、打ち方などの基礎的な知識をコンパクトにまとめてある。そば通への近道を行くガイドブックとして最適である。
・神田の老舗まつや店主・小高登志氏と、まつやと縁の深かった池波正太郎作品の脚色を数多く手がけた野上龍雄氏との特別対談を収録。池波正太郎の愛した蕎麦と蕎麦屋を語りつつ、旨い蕎麦の真髄をさぐってゆく。
◎こんな人にお薦め
・蕎麦と蕎麦屋についてうんちくを傾けてみたい方
・蕎麦屋でゆっくりと蕎麦とお酒を愉しみたい方
・日ごろ、蕎麦屋で飲むと高いなあと不満を持っている方
・おいしくてリーズナブルなお蕎麦屋さんを探している方
・デートや接待、友人との会食などに蕎麦屋を使いたいという方
5月28日午後、東京の日本記者クラブで昨年ニューヨークで逝去した前台北駐日代表処新聞組長の張超英氏を偲ぶ会が行われ、マスコミ、学術界など各界の著名人が駆けつけた。
張氏は駐日代表処新聞組長を二期、十年務め、『台湾をもっと知ってほしい日本の友へ』(中央公論社)を日本で出版し、昨年は台湾でも『宮前町九十番地』(時報出版公司)を出版した。
その日本語版である『国際広報官 張超英』(まどか出版)も偲ぶ会にあわせて刊行された。
張氏の夫人、顔千鶴氏は「日本でこんなにも多くの人が張氏を懐かしんでくれてとても感激しています。超英は生前、毎日、朝早く出て行ってしまい、帰りもとても遅かったのですが、今、やはり超英は私の側にいてくれるのだとわかりました。この一年、超英が逝ってしまったたことが信じられませんでした」と話した。
〈台湾、『自由時報』5月29日付〉
遺作『宮前町九十番地』の日本語版(『国際広報官 張超英』)刊行を機に
張超英さんを偲ぶ東京の夕べ
故・張超英さんは台湾の駐日台北経済文化代表処で新聞広報の責任者でした。二期十年に亘った八面六臂の活躍ぶりは、皆さんご承知の通りです。台湾情勢ばかりか、その世界情勢の分析は秀逸でファンも多かった。
歳月の流れは早く、張超英さんが急逝されて一年以上になります。
NYと台北では直後に葬儀、追悼会が行われ、日本でも昨年四月に関係者が未亡人の来日に合わせてささやかな追悼会を催しました。
氏は生前、渾身の力作『台湾をもっと知ってほしい日本の友へ』(中央公論社)を世に問われ、一同相集ってホテルオークラで記念の会を催したことを昨日のように思い出します。
このたび、結果的に遺作となった『宮前町九十番地』(邦訳題名は『国際広報官 張超英』、まどか出版刊)は、台湾ではロングセラー入りしておりますが、日本語訳の刊行が決まり、有志が翻訳チーム(坂井臣之助河添恵子、田輝、濱本良一、日暮高則。解説=宮崎正弘)を組んで、このほど出版にこぎ着けました。
五月末に夫人の顔千鶴女史が来日されますので、日本語訳刊行と合わせて、張超英氏を偲ぶ会を“超党派”で催したく、謹んで御案内申し上げます。
ご光臨いただければ幸いです。
記
とき 五月二十八日(水曜日) 午後六時(五時半開場)
ところ 日比谷 日本記者クラブ 十階 http://www.jnpc.or.jp/section1/shisetsu.html
会費 おひとり 一万円(書籍代金を含みます)
発起人 井尻秀憲、一力一夫、氏家斉一郎、歌川令三、江口克彦、許世楷、黄文雄 小島章伸、ジェラルド・カーティス、杉野直道、住田良能、田久保忠衛 田村志津枝、ドナルド・キーン、永井美智子、中嶋嶺雄、中村彰彦、野村進 船橋洋一、堀江瑠璃子、宮崎正弘、吉田信行、林建良
事務局 113―0022 東京都文京区千駄木5―19―5 まどか出版 (担当 梶山憲一)
電話 (03)5814―9292 FAX (03)5814―9293
交友関係の名簿が不揃いにつき、ご友人などにお知らせいただければ幸いです。なにしろ故人は「住所録」をパソコンに入れたまま旅立たれたので鍵が開きません。
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メールは 幹事 梶山憲一(まどか出版) kajiyama@madokabooks.com です