台湾という新しい国
関連イベント

この書籍に関連するイベント

台湾という新しい国

許 世楷, 盧 千惠

四六判 256 並製
定価:1,500+税
ISBN978-4-944235-50-6 C0095
在庫あり
書店発売日:2010年04月01日

内容紹介

第二次大戦後、中華民国が台湾を統治し今日に至るが、台湾人が真に望むのは台湾という国を作ることだと著者は言う。しかし、中華人民共和国(中国)が台湾の領有権を主張するなどの厳しい国際環境や、中国寄りの政府が誕生するといった複雑な台湾内の事情によって、台湾は容易には歩みを進めることができないでいる。その困難を切り拓くため、著者夫妻は隣国・日本の理解を求めて、本書で日本人に語りかける。著者夫妻は、日本統治時代から今日にいたるまでの台湾のあり方を、自らの人生の歩みとともに物語り、台湾という新しい国への道筋を説き、その正しさを訴える。正式な国交はなくとも、歴史に培われた親密な日台関係から、その言葉が日本人に届くことを信じて。日本にとっての台湾の重要性がひしひしと伝わってくる書籍である。

前書きなど

私は、主人とは違って日本人の行く小学校に通い、「自分は日本人だ」と思っていました。日本語もクラスのみんなと話していて、とくに違和感はありませんでした。しかし、いまから考えると、やはりみんなとは少し違う、という思いがあったようです。クラスでとくに仲の良かった友達ふたりは台湾人でした。クラスは五〇人ほどで、そのなかで台湾人は三人だけ。この三人がとても仲良しだったのです。きっと「自分は日本人とは少し違うようだ」と肌で感じるようになったのだと思います。
 私が小学校で勉強したのは、『花咲かじじい』や『桃太郎』などの日本の物語でした。一年生のあるとき、先生が子供たちに「何かお話をしなさい」と言いました。台湾人の子が台湾でいちばん有名な『虎ババア』の物語を一年生のたどたどしい日本語で話しはじめると、先生は「そんな話よりも日本のお話のほうがいい」と言うのです。
 こういうことからも、「台湾と日本はどこか違うのだなあ」とぼんやりと思っていたのですが、なにしろ私の両親や父方の祖父は親日的な気持ちをもっていましたし、私もそうでしたから、台湾人としての強い意識とか、日本に対する強い反感とか、そういうものはありませんでした。(本書 第1章より 盧千惠筆)

 世論調査で、「私は台湾人です」というアイデンティティが六五パーセントにも上り、「現状維持」つまり中国とは併合したくないというものが八五パーセントを占める状態は、台湾人共同体が形成されつつある指標であります。他方「台頭する中国」は、いつまでも続くものではありえません。私が心配するのは、機会到来の折に台湾人がmade in Taiwanの国家建設の意志を、強く持つか否かです。それを強化しなければなりません。機会の女神は後ろ髪を持たないといわれているからです。
 台湾がmade in China の中華民国あるいは中国とは何の関係もない、台湾住民多数の意志に従って新しく生まれたmade in Taiwanの国連加盟国となること、そして事実上(de facto)の国家から法理上(de jure)の国家になることを目指してがんばっていきたいと思っています。そこにこそ台湾の生き残る道があります。(本書 第8章より 許世楷筆)

 台湾人の物語の中に、やっと恐ろしい巨人国から逃げ出した阿乃と阿雲が、木の葉のような小さな船で、さらに荒波を乗り切って美しい島にたどりつく、というお話があります。それと同じように、台湾人は新しい国にたどりつくまでには、荒波のさかまく烏水溝(台湾海峡)を乗り越えて行かなければならないのです。
(本書 あとがきより 盧千惠筆) 

版元から一言

◎ここがポイント
1.世界一親日的な国・台湾を裏切ってはいけない。ひとりでも多くの日本人がこの国の現実を知り、応援すべきだ。――石原慎太郎・東京都知事 本書推薦の言葉
2.著者が語る台湾や日台関係の歴史や現状を知ることは、日台関係のみならず、今日の日本をとりまく国際環境を深く理解することにつながる。
3.本文は、著者夫妻が歩んできた人生や経験に沿って記され、歴史的なことがらや国際関係などが、感覚的にも、論理的にもわかりやすいくふうがなされている。そのため、台湾の入門書としても最適である。
◎こんな人にお薦め
・日本をめぐる国際環境に関心がある人。
・台湾および中国など、アジアに関心がある人。
・近・現代史に関心がある人。

「深川の師匠」こだわりの落語会 第304回 圓橘の会

半七捕物帳 年代版2」解説者、三遊亭圓橘師匠。毎月開催しています、深川東京モダン館での【圓橘の会】。

日 時:10月27日(土)15:00~ (開場14:30)

場 所:深川東京モダン館2階

出 演:三遊亭圓橘  橘也

演 目:一、“太宰 治・新釈諸国噺より”[赤い太鼓]
     一、“芸道のいじめ” [淀五郎]

料 金:前売予約 2,000円
    当日券  2,500円

お申込みはこちらから⇒http://www.fukagawatokyo.com/exhibits_events-rakugo.html

ピックアップこの一冊

おいしい楽しい自然食はじめましょ

久保 千尋
書店発売日:2010年05月19日